
令和7年度「第56回全国学校保健・学校医大会」を神奈川県が担当して開催するにあたり、ご挨拶を申し上げます。
学校医の先生方をはじめ学校保健関係者の皆様方におかれましては、日頃より学校健診や学校現場における学校保健活動にご尽力いただき、厚くお礼申し上げます。
さて、本大会は日本医師会の主催により、毎年各都道府県医師会の担当で開催され、今回で第56回を迎えますが、神奈川県では昭和56年の第12回を担当して以来44年ぶりとなります。
昭和56年ころとは時代が変わり、少子化、核家族化、情報化、都市化など社会的背景の急激な変化を受けて、価値観や生活様式は多様化しており、子どもたちを取り巻く生活環境や社会環境も大きく変化したことで、いじめ・不登校の問題、メンタルヘルスの問題、薬物乱用の問題、自殺の問題、さらに生活習慣の乱れ、肥満・痩身などといった様々な健康課題が生じており、子どもたちの育ちに影響が出ています。
これらの複雑化する課題に対応するためには、生まれてから成人になるまで家庭・地域社会・学校そして医療が連携し包括的に子どもたちを支えていく取り組みが必要です。そこで、本大会のテーマは、『子どもたちの健康を守る~生まれてから成人まで~ 』としました。
午前中は、からだ・こころ、耳鼻咽喉科、眼科の分科会を開催し、各地での取り組みや活動をご報告いただきます。午後のシンポジウムでは、メインテーマであります「子どもたちの健康を守る~生まれてから成人まで~」のもと、各シンポジストの立場からご講演をいただきます。各分野において第一線でご活躍の先生方からのご講演を予定しておりますので、子どもたちの健やかな育ちを考える一助になることを期待しております。特別講演においては、神奈川県ご出身の物理学者であり、現在カリフォルニア大学バークレー校教授として教鞭を執られ、バークレー理論物理学センター所長であります野村泰紀先生をお迎えし、ご講演いただきます。野村先生は、著書やユーチューブなどでも物理学をわかりやすく解説されておりますので、是非とも楽しみにしていただければ幸いです。
そして、会場のある「みなとみらい」には、ランドマークタワーなどの中心とした商業施設が多数あり、横浜港の上空をロープウェイが走るなど都市開発が進む一方で、神奈川県庁をはじめとする横浜三塔や赤レンガ倉庫など歴史的建造物を残し、開港の歴史や異国情緒を感じることができる港町です。食においても、横浜発祥の牛鍋、近くには世界最大級の中華街があり、多彩な食文化をご堪能いただけると思います。また本大会の翌日には、鎌倉の大仏、江の島、小田原城や箱根温泉などに足を伸ばして、楽しんでいただきたいと思います。
皆様にとりまして有意義な大会となりますよう、役職員一同、鋭意準備を進めておりますので、全国から多数のご参加を賜りますようお願い申し上げるとともに、本大会が参加される皆様にとって実りあるものとなりますことを心より祈念申し上げます。